【麻雀雑記#6】槓(かん)について
同じ牌を4つ使用する槓(かん)。今回は槓に対する自分自身の意見を書いていこうと思います。
槓出来る時には槓をしたくなりますが、果たしてそれは正しいのでしょうか……。
①槓についてを知る
槓は三種類あります。自分で4枚持ってきた同じ牌を槓する暗槓。自分が牌を暗刻で持っている状態で4枚目を他家が捨てそれを槓する大明槓。自身で鳴いた牌の4枚目を持ってきて槓する加槓。
暗槓のみ門前扱いとなり、他に鳴いていなければリーチをすることが可能です。
また、槓をすることによってドラ表示牌を増やすことが出来ます。(ドラ表示をめくるタイミングはルール次第で槓をした後すぐか、打牌後となっています)
②槓のメリット
・ドラが増え自身の打点が高くなる可能性がある。
・ツモをもう一度行うことが出来る。
・テンパイであれば嶺上開花の可能性がある。
・符が多く、打点上昇に繋がる
③槓のデメリット
・ドラ表示牌が増えることにより他家の打点が上昇する可能性がある。
・自身の手を公開してしまう。数牌であればその周辺の面子を作りにくいことを知らせてしまう。
④槓は得? 損?
ドラが増えることで打点は上がる可能性はあるのですが、麻雀は敵が三人(三麻なら二人)います。
つまり、敵側の方にドラが乗る可能性の方が高い訳です。
ちなみに表ドラが乗る確率は手牌が13種であれば38%(三麻は48%)。自身が乗る確率が3回に1回(2回に1回)となっています。
こちらの手を公開し、防御力を減らしてまでするべきほどでは無いと個人的に思っています。
⑤槓をやるべきタイミング
リーチ後の槓は積極的にやるべきだと思います。防御力を気にしなくても良い点と裏ドラに期待出来るという点、さらにテンパイですので嶺上開花も狙えてメリットは大きいです。
他家もリーチしている場合は自身が満貫(40符4飜)あればスルーでも良いかと思います。
後は好形と好形のイーシャンテンの場合です。槓した後に他家からリーチが来ると攻めにくくなるので、こちらの体制が整った後の方が良いでしょう。
いずれの場合も結局の所、場况次第という感じになりますが、オーラスのラス目やまくりに点数が必要な場合は即槓で問題無しと言えます。
⑥するべきではない槓
・親リーチが入っている時の加槓
リーチされているという状況は槓がしづらい状況にあります。和了すれば裏ドラのチャンスがあり、こちらよりもドラが乗る可能性が高いからです。
字牌であれば安全牌の一つでありわざわざ相手にチャンスを与えて自分の安全を消す必要はありません。
ただこれは自分が守りの時(テンパイでない)の話ですので、テンパイであれば価値は高まります。それを踏まえてもメリットが上回る状況の方が少ないと思われます。
・自身トップ目のオーラス
打点上昇の必要性が無い上に他家からのまくりを援護することにもなり兼ねません。テンパイ時でもやる必要は無いでしょう。
また、東南戦の終盤でも同様で点数を持っている状況で槓をするのはあまり得策ではありません。
⑦槓をするということは
通常鳴きは自分の手を進める為に行います。しかし、槓は同じ鳴きでも手は進みません。(王牌から持ってきた牌で面子になることはある)
槓をするということは「攻めに行く」という意思表明と考えています。
その為何となくという考えの元だと他家にチャンスを与えるだけになってしまいます。
⑧まとめ
個人的に槓の選択をする場面はわりと少ないと思っています。打点が十分か持ち点が多いのならスルー寄りで良いと思います。
自身で槓のチャンスを得る為(リーチを打つ)にも好形残りのイーシャンテンは欲しい所です。
他家のリーチ中に明槓をするのは避けるべきで、やるならせめて自身がテンパイで打点が無い+好形+劣勢の条件が揃った時くらいでしょうか。
半荘の終盤でなんとしても点数が欲しい時は即槓でも問題無いでしょう。(特にラス目)